FUJIFILM X-T5 レビュー【X-T4/X-S10ユーザーが感じるX-T5の進化】

フジフィルム X-T5 レビュー
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2022年11月25日 FUJIFILM X-T5の発売日。
ついに私の手元にもX-T5が届いた。

X-T4およびX-S10ユーザーの皆さんの中には、X-T5がどれほどのものか気になっているという方も少なくないだろう。
ということで今回は X-T4とX-S10を所有していた私がX-T5を手にして感じたことを中心にレビューをお届けしたいと思う。

カタログで見るスペック上の違いではなく、X-T4やX-S10と比較しながら実際にX-T5を使ってみて感じた部分を率直にお伝えしていく。

今後 X-T5を購入する際の参考にしてもらえると嬉しい。

目次

X-T4・X-S10オーナーのX-T5レビュー

使用して1ヶ月後のレビューはこちら。

数値以上の軽量&コンパクトボディ

X-T5を最初に手にして感じたのは「数値以上に小さく、軽い」ということだった。

X-T5X-T4
横幅129.5mm134.6mm
高さ91.0mm92.8mm
奥行き(最薄部)63.8mm(37.9mm)63.8mm(37.9mm)
質量557g607g

前回の比較記事でもお伝えしているが、実物を触ると数値以上に小さく 軽く感じる。
FUJIFILM X-T5とX-T4の違いを徹底比較【カタログスペックから見える違い】

グリップ感が向上したことも起因しているとは思うが、多くの人にとって軽いことはメリットになるはずだ。

数値上では 横幅が5mm短くなり、重さが50g軽くなったという極わずかな差でしかないが、実物を目にすると一回りとまでは言わないが、0.5回りほど小さくなったと言っても過言ではない。

X-T4と比べても「ちょっとカメラ持って行こうかな」となりやすい。
やっぱり カメラは持ち出してなんぼ なので、この持ち出すハードルが低くなったことは喜んで良いだろう。

握りやすいグリップ

ボディの奥行きはX-T4と変化がないながらも、グリップ感は非常に良くなった。

X-T4と比べるとグリップの根本の立ち上がりが鋭くなり、グリップの頂点(一番厚いところ)がレンズ側に寄っている。
形状を工夫することで指先の掛かりを良くし、指の腹(第2関節付近)まで使いグリップできるようになった。
グリップやボディ全体の厚みを変えること無く、グリップ感の向上につなげたわけだ。

特に長いレンズ(望遠)を使う場合に、このグリップは効いてくる。
望遠レンズは、グリップから離れたところに重心を持っていかれることが多い。
X-T4で望遠レンズを多用していたユーザーには、ぜひ一度X-T5を手にしてほしいと思う。

押しやすくなったシャッター

X-T5はより自然な形でシャッターを押せるようになった。

X-T4のときは 指を不自然に折りたたみ、やや窮屈な姿勢を強いられていたが、X-T5では窮屈さが無くなった。

X-T5は X-T4と比べるとシャッターボタンがやや前側に配置されている。
ボディの厚さを変えない程度の範囲でX-S10に近いシャッター位置を再現しているかのようだ。

僅かな変更ではあるが、この違いが指の窮屈さの解消につながったと感じている。

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露出ダイヤルの操作性向上

X-T5のダイヤル類は操作性・操作感ともに大きく向上した。

X-T4の露出ダイヤルはやや小さく、高さのあるものだった。
親指一本では操作しにくく、親指と人差指でつまむようにしてダイヤルを操作する必要があったため、露出ダイヤルの調整中はシャッターから指が離れてしまう。
シャッターチャンスを逃さないためにも、親指一本で露出の調整ができるようになったのは非常にありがたい。

前後ダイヤルの操作感向上

X-T5は前後ダイヤルの操作感も良くなっている。

X-T4ではダイヤルを回すとカチャカチャと少し安っぽい音がしており、X-S10も同様の印象だった。
X-T5はクリクリ(コクコク)と回る印象で、雑音がなくなり気持ちよく操作ができる。

決してX-T4がダメだったというわけではないが、X-T5を経験してしまうと、T4の粗が見えてくるといったところだ。

押しやすくなったAF-ONボタン

X-T5では AFONボタンが膨らみの高さがあり立体的なものに変更された。
クリック感もあり、押しやすさも押した感触もかなり良くなったと思う。

X-T4もX-S10も AFONボタンが割と平面になっており、どちらかと言えば親指の先端で押し込むようなイメージだった。
X-T5は ボタンが立体的に盛り上がったことで、親指の腹でも押し込むことができる。

親指を置く位置の自由度が高くなったため、横構図も縦構図もしっかり握れる印象が強くなった。

意外と使える3軸チルトモニター

X-T4のバリアングルから 3軸チルトに変更されたことで賛否あったX-T5。
個人的には、かなり久しぶり(4年ぶり)に3軸チルト液晶に戻ったわけだが、特に大きな問題や不便な面は出てきていない。

むしろモニターの解像度が豊かになったことで、X-S10より撮影のテンションが上がる。
撮影した写真の表現力がX-T4と比較しても大きな違いはないが、X-S10とは別次元だ。

高解像度になったモニターは、一人で撮影しているときも良いが、ポートレイトや集合写真の撮影などで撮影データをその場で見せるときも喜んでもらえると思う。

意外と使えない3軸チルトモニター①

3軸チルトモニターで思っていたのと少し違った点があった。

モニターが下を向かない点だ。

想定していたよりも下向きに開く角度が浅く、40°〜45°程度だろうか?
これでは ハイアングルの撮影で見えにくいと思ってしまった。

バリアングルであれば、下向きの角度も自由に調整ができるが、チルトの場合は下向きの角度に大きな制限がある。

ハイアングル撮影をする機会は多くはないのかもしれないが、ここは注意をしておいたほうが良いだろう。

意外と使えない3軸チルトモニター②

もう一つ 3軸チルトモニターで想定と違ったこと。

縦構図だと手が邪魔でモニター見えない。

特に縦構図のローアングルを撮影しようと思うと、自分の右手が盛大にモニターに被り2/3〜半分程度しかモニターが見えなくなってしまう。

「ローアングルでも使いやすい」が3軸チルトモニターの特徴だと思っていたが、どうもそうではないようだ。
ローアングルの撮影では、X-T4やX-S10のバリアングルモニターの方が視認性が高いと言える。

データ容量が大きい

センサーが高画素化したので仕方ない部分ではあるが、X-T5はやはりデータ容量が圧倒的に大きくなっている。

X-T4やX-S10のJPEG Lサイズが一枚あたり 7〜8M なのに対し、X-T5のJPEG Lサイズは 24〜25MB。
実に3倍程度の容量となる。

RAWや動画となるとさらに容量を必要とすることから、SDカードの容量アップは必要かもしれない。

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食いつきの良いAF-C

最後に内面的な進化もお伝えしておこう。

AF-Cの食いつきやトラッキングの追従性は抜群に良くなっている。

まず捉えたものは基本的に外すことがなくなった。
ファームウェアのバージョンアップでX-T4もかなり良くはなっていたが、X-T5には敵わない。

そしてモニターの表示もなめらかになり、トラッキングをしたときのAF枠のカクカクした動きはなくなった。
このAF枠のカクカクした表示が気持ち悪くて、X-S10ではトラッキングをあまり使ってこなかったが、X-T5なら気持ちよく使うことができそうだ。

【まとめ】フジフィルム X-T5レビュー

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ということで 今回は X-T5のファーストインプレッションをお伝えしてきた。

第一印象では
間違いなく買って正解
と言っておこう。

ハードウェア(ボディ)だけでも使いやすさの進化は多く感じることができている。
それに所有欲を満たしてくれるデザインは健在。
間違いなく毎日持ち歩きたくなるカメラになるだろう。

購入初日のレビューということもあり、どうしても褒める部分が多くなってしまった。
正直 まだまだ使い込むには至っていない部分が多く、内面的な進化や比較はまだ足りていないので、内面的な比較は後日改めてお伝えしたいと思う。

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この記事を書いた人

FUJIFILMを愛しFUJIFILMに愛されてないクマや。
たまに浮気もするんやけど、かんだでFUJIFILMに戻ってまう。
X-S10買うのは3回目やで。
うさんくさい関西弁やけど夢はFUJIFILMの先行レビューや!

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