「一眼カメラを買ったけど撮れる写真が普通」
「一眼カメラの基本的な使い方がわからない」
今回はこんなお悩みに答えていこうと思います。
こんにちは。フジくまです。
さて今回は一眼カメラの基本である 3つの鉄則 「絞り」「露出」「視点」についてお話をしていきます。
一眼カメラを買ったけど普通の写真ばかりになっているという方は、この3つの基本的な項目が足りないことが多いです。
3つの鉄則を意識しながら撮影するだけで、今までとは見違える写真が撮れるはずです。
練習方法についても解説していくので、ぜひ最後まで見ていただき参考にしてください。
では早速 見ていきましょう。
カメラ初心者が最初に覚える 3つの鉄則
絞り
絞りとは背景のボケ具合を調整する数値のことで、F値とも言われます。
絞りは F〇〇 や F値〇〇 と表現されます。
例えば F1.8 や F値22といった具合です。
F値の数字が小さくなるほどピントの合う範囲が小さくなり、背景がボケるようになります。
逆にF値の数字が大きいとピントの合う範囲は大きくなり、背景までくっきりとした写真が撮れるというわけです。
ピントの合う範囲のことを被写界深度と言います。
F値を小さくし、ピントの合う範囲が小さくなることを被写界深度が浅い。
F値を大きくし、ピントの合う範囲が大きくなることを被写界深度が深いと表現します。
またF値を小さくすることを開放、F値を大きくすることを絞ると表現されることもあります。
このF値はレンズの仕様(スペック)により設定できる範囲が異なります。
単焦点と言われるレンズは、F値をF1.8やF1.4といった具合に比較的小さくすることができる代わりにズームができない。
ズームレンズは、焦点距離により最小のF値がF2.8~F4.0といった具合に変動するものが多く、焦点距離が変わっても最小のF値が変動しないズームレンズもありますが、大きく重く高額なレンズが多いです。
- ピントの合う範囲(被写界深度)を調整できる
- 主役の背景をボカす、ボカさないの調整ができる
- F値の数値を小さくすることを開放、F値の数値を大きくすることを絞ると言う
- レンズのスペックにより設定できるF値の範囲が異なる
- F値が小さいほど主役が際立つ、F値が大きいほど全体的にピントが合う
まずはF値をイロイロ変えて写真を撮って、ボケ具合の違いを覚えることが大切なんや!
露出
露出とは写真の明るさを決める数値のことで、露出+◯ や 露出-◯◯と表現されます。
露出が±0の状態を適正露出と言い、数値を大きくするほど写真は明るくなり、数値を小さくするほど写真は暗くなります。
露出を明るく設定するとキラキラした世界観やふわっと爽やかな雰囲気を演出することができ。
逆に露出を暗く設定するとドラマチックな世界観や落ち着きのある雰囲気を演出することができます。
意図的に露出を明るく設定して撮影することをハイキー、意図的に露出を低くすることをローキーと言い、写真の仕上がりの雰囲気を変えるテクニックの一つです。
とことん明るくしたり、とことん暗くすることで写真に個性を出せるんや!
視点
ここでの視点とは、カメラを構える高さのことを言います。
カメラを初めたばかりの頃は立ったままカメラを構えてしまいがち。
写真を見て普通と感じる原因の一つが いつもと同じ視点(目線と同じ高さ)で撮影してしまっていることだったりします。
カメラを低く構えたり、下から見上げたり、主役に近づいたりと視点(カメラを構える高さ)を変えるだけで見違える写真になることも少なくありません。
人の目の高さでは見えない視点を探すことと同時に主役と同じ視点に合わせることも大切です。
例えば 草や花、子供やペットと同じ視点になるだけで、背景がガラッと変わり、グッと主役が引き立つことを実感できるはず。
撮りたいもの(主役)と同じ視点を意識して撮影してみましょう。
しゃがんだり寝転んだり、カメラを地面に置いてみたり、ローアングルからスタートしてみよう!
カメラを低い位置に構えると、どうしてもファインダーを除くことができなくなります。
バリアングル液晶やチルト液晶を装備したカメラを選んで撮影に挑みましょう。
3つの鉄則の練習方法
ここでは花を主役として、3つの鉄則の練習方法をご紹介します。
ぜひ実践して3つの鉄則の変化を感じてください。
絞りを変えながら撮る
- 主役になる花を決める
- カメラを「絞り優先モード」に設定する
- F値を設定できる一番小さい数値(F1.8やF2.8)に設定し、花と同じ高さで撮る
- F値を設定できる一番大きい数値(F16やF22)に設定し、花と同じ高さで撮る
- 2つの写真の背景のボケ具合を見比べてみよう
露出を変えながら撮る
- 主役になる花を決める
- カメラを「絞り優先モード」に設定する
- F値をF4.0に設定する
- 露出を+2.0に設定し、花と同じ高さで撮る
- 露出を-2.0に設定し、花と同じ高さで撮る
- 2つの写真の明るさと雰囲気の違いを見比べてみよう
視点を変えならが撮る
- カメラを「絞り優先モード」に設定する
- F値を設定できる一番低い数値にする
- 立ったまま写真を撮る
- しゃがんで写真を撮る
- 花と同じ高さで写真を撮る
- 3つの写真の雰囲気と背景の違いを見比べてみよう
【まとめ】カメラ初心者が最初に覚えるカメラの鉄則
カメラ初心者が最初に覚える 3つの鉄則 いかがでしたか?
「絞り」「露出」「視点」を変えるだけで、簡単に写真の雰囲気を大きく変えることができます。
設定も難しいことはないので、絞りと露出の数値をイロイロ試しながらカメラと主役の高さを合わせて写真を撮って、お気に入りの設定や視点を見つけてくださいね。
露出や視点はスマホカメラでも設定できますが、絞りまで設定できるスマホカメラはほとんどありません。
一眼カメラならではのボケ感や透き通るようなキラキラ感を沢山の写真で楽しんでいただければと思います。
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